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Research Results 研究成果

「农业×振动」:持続可能な振动农业技术に関する総説を発表

振动を用いた害虫防除と栽培技术の确立を目指して
理学研究院
立田 晴記 教授
2024.06.11
研究成果TechnologyEnvironment & Sustainability

ポイント

  • 近年、持続的な农业生产技术が求められている中、农林业害虫の防除技术として、振动による害虫の行动制御技术が国内外において注目されている。
  • 振动はトマト、シイタケなどにおいて新たな害虫防除技术として利用できるとともに、さらに収量アップにもつながる持続可能な安定栽培に贡献できる。
  • 今后、振动农业技术の実証と改良を続けて、2025年度以降にトマト栽培用の振动発生装置の市贩化を进める予定である。

概要

振动発生装置「トマタブル?」(丸印)を设置したトマト栽培施设((株)未来彩园?宫城県)

 害虫の薬剤抵抗性の発达、环境に与える负荷、有机栽培や减农薬作物のニーズの高まりなどから、化学农薬のみに頼らない新たな害虫防除技术の确立が急务となっています。そこで九州大学大学院理学研究院、国立研究开発法人森林研究?整备机构森林総合研究所、宫城県农业?园芸総合研究所、东北特殊钢株式会社、电気通信大学大学院情报理工学研究科、琉球大学农学部、国立研究开発法人农业?食品产业技术総合研究机构(农研机构)の研究チームは、昆虫が振动や音に対する感覚を用いたコミュニケーションを繁殖や社会性维持などに利用していることに着目し、人為的な刺激として振动を伝えることで害虫の制御が可能であることを明らかにしてきました。具体的にはトマト、きのこなどを対象に、振动を用いて世界的な害虫として知られるコナジラミ类やキノコバエ类の密度制御が可能であること、加えて対象作物の増収効果が认められることを明らかにしています。総説では、これらの研究成果について説明するとともに、振动に関する科学的知见を総合防除(滨笔惭)(※1)へ生かすための展望についても言及しました。
 现在研究チームは、国が策定した「みどりの食料システム戦略」(※2)の実现に向け、オープンイノベーション研究?実用化推进事业において、振动を活用した物理的防除技术の农业生产现场导入を目指した研究に取り组んでおります。振动などの物理的防除技术を农业や栽培きのこの生产现场へ効果的に导入するための研究に取り组んでいます。今后、振动农业技术の実証と改良を続けて、2025年度以降にトマト栽培用の振动発生装置「トマタブル?」(※3)の市贩化を进める予定です。
 本研究成果はオランダの学術雑誌「Entomologia Experimentalis et Applicata」に2024年5月10日(金)(日本時間)にオンライン掲載されました。

用语解説

(※1) 総合防除 (IPM : Integrated Pest Management) 
化学农薬や物理的防除などのあらゆる手段を适切に组み合わせて、病害虫の被害を経済的に许容できる水準以下まで駆除?予防して、管理する方法。

(※2)みどりの食料システム戦略
食料?农林水产业の生产力向上と持続性の両立をイノベーションで実现する、农林水产省による施策。
参考ウェブ:丑迟迟辫蝉://飞飞飞.尘补蹿蹿.驳辞.箩辫/箩/办补苍产辞/办补苍办测辞/蝉别颈蝉补办耻/尘颈诲辞谤颈/颈苍诲别虫.丑迟尘濒

(※3) トマタブル?
东北特殊钢株式会社と振动农业技术コンソーシアムとの共同开発による、トマト栽培用の振动発生装置。磁场の変化により异なった伸缩をする磁歪クラッド材によって、周波数100贬锄の振动を発生し、施设内のパイプ等からトマト植物体に振动を伝える。

论文情报

掲載誌:Entomologia Experimentalis et Applicata
タイトル:
著者名: Ryuhei Yanagisawa, Haruki Tatsuta, Takayuki Sekine, Takaho Oe, Hiromi Mukai, Nami Uechi, Takuji Koike, Ryuichi Onodera, Ryuichi Suwa, Takuma Takanashi
顿翱滨:10.1111/别别补.13458

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