Research Results 研究成果
九州大学大学院医学研究院の永松刚助教、林克彦教授らの研究グループは、生命の永続性を担う卵母细胞の维持机构として物理的圧力がかかわることを明らかにしました。
卵子形成过程において卵母细胞は出生直后に数が决まっており、限られた数の原始卵胞卵という状态で保持されています。この原始卵胞卵を周期的に活性化して排卵に至ります。しかしながら、これまで原始卵胞の维持と活性化を制御するメカニズムについては不明な点が多くありました。本研究では、原始卵胞卵の维持には细胞外基质による外的环境が重要であるという知见を基盘として、原始卵胞卵の维持には物理的な圧力が重要であることを明らかにしました。実験的に圧力を付加できる装置を用いて培养を行ったところ、加圧下培养により原始卵胞卵の静止状态が维持されることが分かりました。これと同时に、非常に兴味深いことに、原始卵胞卵はその核を回転させていることに気が付きました。そしてこの核の回転を止めると原始卵胞卵の活性化が促进されることが明らかとなりました。さらに、物理的圧力と核回転との関係を调べたところ、原始卵胞卵は卵巣皮质において加圧条件下のもとその核を回転させることで休止期を维持するという新しいメカニズムを明らかにすることができました。この成果は生殖期间の制御の可能性を示しており、将来的な不妊治疗への応用が期待できます。
本研究成果は2019年6月26日(水)14時(米国東部夏時間)に国際学術雑誌「Science Advances」に掲載されました。なお、本研究は文部科学省科研費18H05545の支援を受けました。
(図1:本研究成果の概略図)
原始卵胞卵は物理的圧力下で核を回転させ、転写因子贵翱齿翱3の核外移行を抑制することで、その静止期を保っている。
たくさんの人々の协力のもと行った一连の実験结果を论文として発表することができ、うれしく思っています。今后も何か新しいことが见つけられるように努力していきたいと思います。