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ベトナム?メコンデルタにおける固体酸化物形燃料電池(SOFC)の実証研究 ~バイオガスの供給により世界最高レベルの発電効率62.5%を達成~

2019.08.02
研究成果TechnologyEnvironment & Sustainability

 九州大学水素エネルギー国際研究センターを代表機関とするベトナム国家大学ホーチミン市校(VNUHCM)ナノテク研究所(INT)との国際共同研究チーム(プロジェクトリーダー:本学大学院工学研究院/水素エネルギー国際研究センター 白鳥 祐介准教授)は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)と独立行政法人国際協力機構(JICA)が協同で実施する「地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)(課題番号:JPMSA1402)」の支援により、日本企業4社と連携し、ベトナム?メコンデルタのエビ養殖場内に、地域の有機性廃棄物を資源として利用した低炭素エビ養殖システムの実証プラント(図1)を構築し、当プラントにおいて、東南アジア初の固体酸化物形燃料電池(SOFC)の実証研究を行っています。(https://www.jst.go.jp/global/kadai/h2602_vietnam.html)
 白鸟准教授は、マグネクス株式会社(东京都立川市)と共同で开発したバイオガス1)の直接供给で作动する発电出力1办奥の厂翱贵颁(図1および2)に、メコンデルタ特有の有机性廃弃物(エビ养殖池ヘドロ、稲わら、ココナッツの搾りかす)から製造したバイオガスを供给し、発电効率62.5%(直流発电端)を达成しました。この発电効率は、バイオガス供给による燃料电池の発电効率としては世界最高レベルで、同じ出力のエンジン発电机の2~3倍に达するものです。
 上记厂翱贵颁システムは、开発途上国の农村部や僻地でも使えるよう、株式会社中山鉄工所(佐贺県武雄市)が构筑したネットワークを通じて远隔监视?远隔操作が可能な仕様となっており、バイオガスを、不纯物(硫化水素)を除去するだけでそのまま供给できるシンプルな设计となっています。

1) 有機性廃棄物を発酵して得られるメタン(60%)と二酸化炭素(40%)の混合ガス

図1:有机性廃物を资源として利用した低炭素エビ养殖システムの実証プラント(ベトナム?ベンチェ)

図2:研究开発チーム(2019年7月、厂翱贵颁システム実証机を前に)

研究者からひとこと

私达の厂础罢搁贰笔厂燃料电池プロジェクトは本年度终了を迎えますが、燃料电池の地球规模の普及、开発途上国农村部の生活水準の向上、温室効果ガス排出量の削减に向けて、まだまだ挑戦は続きます。

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