Research Results 研究成果
ポイント
概要
热帯林の面积の减少と品质の劣化を抑制する方法として地域住民が积极的に参加する森林管理に注目が集まっています。住民参加型の森林管理が热帯林の面积の减少を抑制することは知られていましたが、森林の品质劣化を抑制できるかまでは不明のままでした。カンボジア全域を対象とした研究により、住民参加型の森林管理が热帯林の品质の低下をも抑制することを明らかにしました。
&苍产蝉辫;九州大学大学院生物资源环境科学府?大学院生(当时)太田みわ、九州大学大学院农研究院の太田彻志准教授、沟上展也教授、森林総合研究所东北支所の御田成顕主任研究员、四国支所の志水克人研究员、およびカンボジア森林局らの研究グループは、カンボジア全域を対象とする分析により住民参加型森林管理実施地域の内外で森林面积や森林の质の変化量に差があるか検証しました。その结果、住民参加型森林管理を行う地域内では地域外と比べて森林面积の减少および森林の质の劣化を抑制することがわかりました。ただし、これらの効果は住民参加型森林管理を始めた年よって异なり、新しくできた住民参加型森林管理実施地域ほど森林の减少や劣化の抑制効果が低いこともわかりました。今回の発见は热帯林を保全するための适切な森林管理の提言に役立つことが期待されます。
本研究成果は米国のオンライン科学誌「PNAS Nexus」に 2023年9月28日(木)に速報版が掲載されました。
(参考図) 住民参加型森林管理の地域内外での森林の質の推移
(図1 分析で対象としたカンボジア王国全土における住民参加型森林管理地域)赤いしずくが住民参加型森林管理地域のおおよその位置を示します。背景の緑色は2010年時点で森林だった场所です。
用语解説
(※1) 森林劣化
森林の品质の低下を意味しています。森林の品质を定义する基準は様々あり、それゆえに森林劣化の定义も多様です。本研究では森林の品质を树冠(树木の叶っぱの部分)が地面を覆う面积割合で定义し、この面积割合の変化量で森林劣化を评価しました。
论文情报
掲載誌:PNAS Nexus
タイトル:
著者名:Miwa Ota, Tetsuji Ota, Katsuto Shimizu, Nariaki Onda, Vuthy Ma, Heng Sokh and Nobuya Mizoue
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